教科書から聖徳太子が消されました

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聖徳太子改め厩戸王(うやまどのおう)の画像

教科書から聖徳太子が消されました

ここ数年間「聖徳太子」の名前を教科書から消すか否かと議論が交わされてきました。

そして2017年2月14日、ひとまずこの問題に対する教育指導案の改正が決まりました。

結果は小学校ではこれまでどおり聖徳太子について習い中学校から厩戸王(うやまどのおう)という名前で聖徳太子のことを習うことになりました。

実は聖徳太子として我々が習った人の名前は正式には厩戸王(うまやどのおう)というそうです。聖徳太子と呼ばれたのは彼が亡くなってから100年後のことなのだとか…

さらに聖徳太子は実在していなかった可能性も示唆されています。

歴史の専門家たちの間では以前から厩戸王(うまやどのおう)の名で呼ぶのが通例だったそうなので、これからは慣れ親しんだ聖徳太子の呼び名を厩戸王(うまやどのおう)へと順応していけるようにしようとなったのです。

大人もこれからは厩戸王(うまやどのおう)の名前を知っておく必要があるかもしれませんね。

聖徳太子改め厩戸王(うやまどのおう)が建設した四天王寺の画像

厩戸王は仏教の日本伝来の功労者

仏法興隆の詔

「聖徳太子」改め「厩戸王(うまやどのおう)」は十七条の憲法を制定したことで有名ですが、彼こそ日本に仏教を根付かせた張本人だということはご存知でしょうか?

実は6世紀中頃、時の朝廷は仏教の素晴らしさを知ったのですが外来の宗教を信仰することを非常に悩んでいました。

そんななか幼少から仏教を学んでいた厩戸王(うまやどのおう)は仏教推進派の蘇我氏と組んで廃仏派の物部氏を滅ぼすことに成功します。

さらに593年、鉄明天皇の娘と用明天皇の息子ということで厩戸王(うまやどのおう)は推古天皇の摂政に選ばれます。(※摂政(せっしょう)とは幼い天皇の代わりに国事を行う役のことです。)

このときに厩戸王が「仏法興隆の詔(みことのり)」を出し世の中に仏教を広めることを宣言したのでした。

十七条の憲法と仏教

この後603年に厩戸王によって十七条の憲法が制定されます。

学校のテストによく出題されるので名前を覚えている人は多いと思います。

しかしながら内容まで覚えている人は少ないと思います。

実はこの「十七条の憲法」にも仏教のことが示されているのです。

十七条の憲法の第二条の内容は「三宝、つまり仏さまとその教え(真理)と僧侶を深く敬うように」と書かれているのです。

天皇は神の系譜を辿る立場であり厩戸王自身同等の立場にありながら「ブッダの真理の教えは命あるものの最後のよりどころであり、全ての国の究極の規範である。元来悪い人間などは少ないものだ。みんな仏の教えをよく学び真っ直ぐな心を保つように。」といっているのです。

彼が目の前の利益に目がくらむような人物でなかったことが伝わってきます。

よく読んでみるととても「十七条の憲法」は感動的な内容なので目を通してみてください。

十七条の憲法(簡単な現代語訳)
  1. 何よりも和を大切にして、いさかいをおこさないようにしなさい。
  2. あつく三宝(仏・法・僧)を敬いなさい。そうして曲がった心を正しなさい。
  3. トップである天皇にはむかったりしていたら日本は国家として上手くいかなくなるから天皇の命をうけたら必ず謹んで従いなさい。
  4. 上とか下とかなく礼の精神を持ちなさい。
  5. 人を裁く者は賄賂など受け取らず素早く厳正に審査しなさい。
  6. こびへつらう奴や嘘つきなど仁徳を持たない人の悪行を見て見ぬふりをするのはやめなさい。そして善行をした人は隠さず褒めなさい。
  7. 自分の仕事に責任をもちなさい。そして職権は乱用しないようにしなさい。
  8. 仕事が溜まってしまわないようにその日の仕事はその日のうちに終わらせなさい。仕事が終わらないなら早く来て遅く帰りなさい。
  9. 「信」こそ仁義の本であるのだから常に信用や信頼を意識しなさい。
  10. 怒りの感情が湧き起こってもグッと堪えて冷静に対処しなさい。
  11. 役人の功績や過失をよくみて、それに見合った賞罰をきちんと与えなさい。
  12. 役人は国民から搾取してはいけません。
  13. 同僚の仕事まできちんと把握して、誰かが風邪で休んでも仕事が滞らないようにしなさい。
  14. 嫉妬心をもってはいけません。上とか下とか考えず才能を出し合って頑張りなさい。
  15. 自分の汚い欲望を捨ててみんなが仲良くやっていけるように考えなさい。
  16. 国民に何か課すときは必ず時期を考えなさい。
  17. 重大なものごとは一人で判断せず必ずみんなで論議して判断しなさい。

十七条の憲法は神道を中心とした日本に仏教をはじめ儒教、道教の教えをうまく取り入れて作られた官僚や貴族に対する道徳的な規範だったのですね。

時代は違いますが現代にも通用する教え、これぞ王道といえる十七条の憲法を聖徳太子、厩戸王(うやまどのおう)の名と共に後世に残してほしいと深く思いました。

感謝の文

読んでくださってありがとうございました。

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