浄土とは
浄土(じょうど)とは仏様が住んでいらっしゃる「場所」のことです。
私たちの世界でいう「住所」のような言葉といえるでしょう。
仏様たちはそれぞれの住まいを持っており、そこを拠点として教えを説き続けていらっしゃるといわれています。
浄土は私たちの住んでいる世界から様々な方角に存在していると考えられています。
例えば阿弥陀如来の住む極楽浄土は西にあるといわれ、薬師如来の住む瑠璃光浄土は東にあるなどといわれています。
ちなみに浄土に対して私たちの世界のことを此土(しど)といいます。
仏の世界を感じてみよう
それではどんな浄土があるのかみていきましょう。
- 極楽浄土(阿弥陀如来の世界)
- 瑠璃光浄土(薬師如来の世界)
- 清涼山(文殊菩薩の世界)
- 兜率天(弥勒菩薩の世界)
- …
- ※浄土の解説を順次更新していきたいと思っておりますのでしばらくお待ちください。
仏様たちがさまざまな場所でそれぞれの役割を果たしていると想像してみるとまるで一流企業の支所が世界各国でさまざまな役割を果たしているようで何だか物凄い組織のように感じられますね。
浄土と此土の関係性?
例えば戦神や財宝神として名高い「毘沙門天」。
毘沙門天は「須弥山」という世界の丑寅(北東)の方角にいらっしゃいます。
この丑寅の方角は鬼門と呼ばれ鬼が攻めてくる方角ともいわれています。
毘沙門天はここで邪鬼たちから仏様たちを守護しているのです。
このことから日本には昔から自分の家の鬼門に毘沙門天のお札を張り祈る風習が根付いているのです。
こうすることによって邪鬼を払い財宝をもたらしてくださっている毘沙門天に感謝しているのですね。
風水などで鬼門にトイレを設置しない方がよいといわれるのも同様の意味があると考えられています。
浄土と此土の境がどこにあるのか
仏様たちは、私たちがずっと家の中にいないのと同じように浄土から離れて活動することもあるといわれています。
また、常に私たちの身のまわりにいて守ってくださっているともいわれています。
いったいどういうことでしょう?
仏様はどこにいらっしゃるのでしょう?
宇宙より遥か彼方に浄土があるのでしょうか?
私たちの心の中に浄土があるのでしょうか?
パラレルワールドのように私たちの感覚器では計れない世界が浄土なのでしょうか?
その全部に同時に存在しうるのでしょうか?
「浄土」という言葉を理解するのは奥が深い問題ですね。
そんなことを語り合いたいものです。
オンバザラダトバンアビラウンケン オンアビラウンケンバザラダトバン