CATEGORY 法話集

恐れるもの

星一つの二等兵とナワ金の少尉が出てくる話ですから、むろん戦時の話です。その二等兵とあうのは、土工あがりのしたたか者で、上官を上官とも思わず、気に入らなければ昼間でも作業をサボり酒を飲んでは喧嘩をぶちまけるといった、わがままものでした。 あの頃の軍隊で、どうしてそういうことが許されたかというと、年功では下士官もかなわないということもありましたが、その頃の軍隊は、要塞作りばかりをしていて、土木工事が仕 […]

花を咲かせる(悦意三昧)

花を咲かせる ー美しい花を咲かせて 皆さんに楽しんで、見ていただくー これは”栄える道”という日訓に掲げてある言葉ですが味わい尽くせぬものがあって、好きで好きでたまらない言葉の1つです。 「皆さんに楽しんでいただく」 と言う事は、人にとって、どんなに嬉しいことでしょうか。生きるという事は、元来、そういうことでありましょう。 生きるということは、私のようなものが、どうすれば世 […]

すばらしい仕事

息がつまるような恐ろしい世の中のようですが、落ち着いて周囲を見回すと、あまり気のつかないところに、善意に満ちた人々、頭の下がる方々がいろいろおられます。 例えば羽田空港の靴磨きのおばさんたちです。 私は、まず、その磨きっぷりに驚きました。磨いては眺め、眺めてはみがき、最後の仕上げを見ますと、ものが映るほどなのです。私は、ここで靴を磨いてもらうと、心まで磨いてもらったようになり、疲れた時でも実に晴れ […]

ただ今の仕事

ある坊さまの話です。 この坊さま、便所に入る時、入り口で、きっときっと手を合わし、お礼をさせられて入ったげな。ところが、ある時入っていると、小僧が外までやってきて「和尚さん、和尚さん、お客様です」何度言っても和尚さんは、黙ったままでおりました。 和尚さん、和尚さん、お客様です」それでも、いいやめない小僧さんは大きな声でどやされた。「今は、それどころじゃないわい」小僧さん、びっくり仰天し、こそこそこ […]

進みに進んで(仏性偈)

仏の弟子よ。すべての関わりも、すべてのものもない境地を深く深く思え。 父も、母も、夫も、妻も、友も、この世も、未だ作られず、天も地も、すべてのものが、未だ作られない境地に思いを浸すのだ。 すべてのものはない。すべてのものは、未だ作られていないのだーーー。 深く深くそう思え。繰り返して思え。 私は、神が、まだ、すべてのものを作らない世界にいるのだ。 私は、今、何の関わりも持たない。父との関係もなく、 […]

天地の開ける音を聞け

ある寺で講話の後、こんなことを聞かれた。 「私は、ある宗教の話を聞くのですが、自分の妻に感謝せよ、手を合わせて、ありがとうございますと言えと言われ、なるほど、いいことだと思うのですが、いざやろうと思うと、照れ臭くてできないのです。どうしたらできるでしょうか」と。 お四国に出ると、お遍路さん同士が出会うと、手を合わせて拝み合うのに、何のテライもなく、自然にできる。その点、信心の稽古場として良いところ […]

近代経営と仏教

経営学が盛んになり、小説徳川家康がよく読まれるとの事。だが、それについて、著者の山岡荘八次は 「この本を書いたのは、若い意味で毎日、死んでいった特攻隊を毎日見て、どうして、こんな戦争が起こるのかと考えに考えたあげく、争いは所有欲に根ざしていると言うことを発見し、所有欲を解放した先人を訪ねた時、釈迦とフランス革命を見出し、さらに、300年の大平の礎を築いた家康に着目した」とのことである。 フランス革 […]

祈り

ある小学校の校長先生が話されたことである。 日本の夫婦間では、お互いの名前の呼び方がまずい。 主人が奥さんの名を呼ぶのにーーー「クマ!」「トラ!」 と呼び捨てにし、ひどいのはーーー「オイ!」「オイ!」で通している。 民主主義の世の中になって、これは、どうもいけないーーー。 女性の立場も認めあって、良い家庭を作るのには、お互いがサンをつけて呼ぶのが良いのではなかろうかーーー そう気づいたから、私も妻 […]

願いをたてよう

ある賞を受けるには、2年ぐらいは全てを売り喰いしてまで、それに打ち込むという。 成功は、この覚悟によってこそ生まれる。 テレビ番組「それは私です」に白寿会の会長という方が出た。白寿というのは99歳ということ。99歳まで生きる願いを持つ人なら、いく才の方でも入れる。 そして、その会則に 「会員は99歳まで生きる義務がある」 とうたっているが、なかなか面白い規則だと思う。まったく、私も99歳まで生きる […]

すればできる

どんなお話も、聞く気がなければ耳に入らない。聞いてもしなければ身につかない。聞く気になり、「やろう」という気を起こしてもらいたい。 大勢のお坊さんがご飯を食べている。給仕のお坊さんが、その中に座っていた。 1000年ほど前の中国のことである。 カラになった茶碗が飛んでくるーーー 給仕はパッと受け止めて、ご飯をついで差し出した。 また、向こうから飛んでくるーーー また、ぱっと受け止めて給仕をする。 […]

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