仏教用語解説

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宗教の力

私とのご縁によって、心が開けた方の話をいたしますと… その方は、別府の方でありますが、継母にかかって悲しい思いをし、嫁に行けばいいのだと簡単に考えて17歳で嫁にいきました。ところが一町八反の田を作り、合い間には日傭に行くというありさまでしたが、まもなく主人が肥料に取り掛かったのが当たったのか数億の財を作りました。ところが、よくあることで、はっきりした妾が3人、その他女を手当たり次第という有様。しか […]

うちとけて

徳島県の。婦人の話です。 この人は俗に言う「釣り合わない縁組」をしたわけです。 結婚なさった時は、物資不足の折だったので、そのうち何でも買えるようになれば、タンスなども揃えるということで、あまり道具も持っていかなかったわけですが、子供も二人目ができるようになった頃になって、姑さんから 「約束だから、タンスを里からもらってこい」 と言われたのでした。 今更貧しい里へは、そんな事は言えず、女中のような […]

避雷針

避雷針とは面白い。文字通り考えると、雷を避ける針である。しかし、本当は雷を受けさせる針であり、正しく言えば「人間需要物避雷の為の受雷針」である。 それはともかく、雷を避けるために、帰って雷を受けることにその方法を見つけた人間の考えが愉快である。そして生活する上において、意味の深いヒントを与えてくれる。 私たちは、不幸や災難に対して、逃げることばかりを考えている。そして逃げられないと不平を言う。 目 […]

捨てるということ

無邪気で良いものを”娘”と書き、家を守るのを”嫁”といい、箒(ほうき)を持つのが”婦”であり”妻”である。乳房のある姿が”母”であり、鼻につくと”嬶(かかあ)”となって、そうなると、良く立って世話をしてくれる”妾(めかけ)”が欲しく […]

カニとカタツムリとタンポポ

子供の喧嘩に親が出て、 「誰が泣かしたの」 と、その時の状況も、自分の子供の悪さも考慮しないで、相手の子供叱りつける親がある。 また 「あの人は、私のことをでしゃばりだと言ったと言うが、私のどこがでしゃばりなのか、今度会ったら、聞かしてもらうのだ」 と言われたことにムキになる人がある。 このように感情をむき出しにするのは女性に多い。これはさっぱりして良いことではあるが、多くは人を傷つけ、自分を傷つ […]

懺悔の文

ひじり心は、おのれのあやまりを見抜き、あやまりを素直に認め、あやまりをわび抜く心である。 1人の居士は語り給う。 私が家を継いだ時、店は景気の波に乗って、ひとりでに繁盛していた。私は商いとはそのようなもの、それは自分の力だと思っていた。 私は若い者の常として、遊興にふける身となっていた。家のものは、それをなじったが、自分で儲けた金を自分が使うのに、何の文句があるかといったものだった。 ところが突然 […]

とりつきもの

もとから飼っている犬がいる。そこへ迷い犬がやってきた。飼い主が迷い犬を撫で擦ると、もとからの犬が普通でないやり方をして主人に媚びる。相手が弱いと見ると、噛み付いてやめない。どうも普通とは言えない。 商売敵が繁盛すると、その家に火をつけたりすることがある。美しいのがしゃくにさわるとエンサンをぶちかける。嫉妬がひどくなると、相手を不幸にするために、自分を犠牲にしかねない。 狐や狸が取り憑くというか、い […]

雪山(セッセン)の鳥

火の方へ火の方へと飛んでいかないではおれない秋の虫。そして、身を焦がして死んでいく。虫たちは、それが身を焦がすものであることを教えてくれるものもいないし、また反省することもできない。もしも、さえぎるものがあれば、その隙間をかいくぐってまでも火に近づいていく。 ある人が病気になった。その病気にとって酒は大敵であった。彼は良くなったら、今度は酒を飲むまいと思った。養生の結果、彼は病気を克服した。しかし […]

とっさの言葉

子供が走っていたとき何かにつまずいて、ばったり倒れました。ちょうど、そばに母親がいるのに気づいた子供は怒ったように、こう言いました。 「お母ちゃんが、そんなところにおるから、こけたんや」 いつだったか、ある身分の高い夫人が、道でないことをしている現場を主人に見られた時、 「あなたは私のいるものを買ってくださらないではありませんか」 と言ったといいます。 失敗をすると、理由にならない言い訳をとっさに […]

割れたガラス

近所の子供がある日やってきて 「今日は胸がすっとした」 と言うから 「どうして?」 と尋ねたところ 「お母ちゃんが、お茶碗を割ったの」 と答えた。 この子供は以前に茶碗を壊した時、さんざん叱られた。 そのしかった本人が茶碗を壊したものだから、すーっとしたと言うのである。 ある夫人が話されたことである。 終戦後間もない頃、ガラスを1枚手に入れたので、窓枠の寸法に合わせて切ってもらうために、息子をガラ […]

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