あなたの夢を遠ざける「パラダイム」とは

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パラダイムによって雲にもハテナにも見える

パラダイムとは

パラダイムという言葉を認識する

ある時代のものの見方、考え方を支配する認識の枠組みのことをパラダイムといいます

このパラダイムという言葉は、トーマス・クーンという人によって提唱された概念です。

わかりやすくいうなれば「かたよった思い込み」といえます。

固定観念という言葉がありますが、パラダイムはこの言葉に似ています。

固定観念とはかたよった認識で物事をとらえている状態で、さらに思考が凝り固まった意識状態をいいます。

例えば、歴史的にも有名な「魔女狩り」や「天動説」はパラダイムがもたらした悲劇といえるでしょう。

ドメスティックバイオレンス

魔女狩りとは、主に中世末期から近代にかけて悪魔にとりつかれた疑いをかけられた人たちがされた一連の残虐行為をいいます。

「悪魔に取りつかれ、黒魔術を使い、人々に害を及ぼした」という一種の迷信のせいで魔女狩りでは4万人の罪なき人が非難され処刑されたといわれています。(もしかすると本当にサイコキネシスのような力をもつ人がいたのかもしれませんが、大半は悪い噂がたって無実の罪で不当な扱いをされたものと考えられています。)

また、天動説が民衆には当たり前とされていた時代に地動説を唱えたガリレオは国王に立てつく異端者と呼ばれ処刑の一歩手前まで追いやられたともいわれています。「それでも地球は回っている」はガリレオの有名な言葉として今でも語り継がれています。(天動説とは、地球こそが宇宙の中心で、すべての天体は地球の周りを公転しているとする説で、地動説は地球が動いているという説のことをいいます。現代では天動説は否定されています。)

この時代の人々の意識にかたよった思い込みがなく、魔女狩りの見直しや地動説を受け入れる心があれば現代の科学はもっと早く進歩していたかもしれません。
レンズ越しに見る世界

パラダイムは私たちの日常にも大きな影響を与えている

これら過去の人々と同じように、私たちもみんな経験に基づいて作り上げた「レンズ」を通して物事を認識しています。

同じゴールを思い描いていてもレンズの焦点が合っていなければ行動の方向性が人それぞれ違ってくるという不測の事態が発生してしまいます。

ここで車の運転に関するパラダイムについて考えてみましょう。

教習所で車の運転免許証をとるとき私たちは、危険な時は必ずブレーキを踏んで止まるように教わります。

なぜなら多くの場合その方が安全で、さらには完全に停止していれば加害者になることはないからです。

しかしF1レーサーたちの見解は少しちがいます。

危険を回避するためにはアクセルを踏み込まなくてはいけないことがあると彼らは言うのです。

例えばスピードに乗った状態でカーブに迫るとき無理な減速を試みると車体の安定性が損なわれてしまいかえって危険なことがあるのです。

また前後左右の状況に応じては加速しなければ危険に巻き込まれる状況も考えられます。

私たちが常識だと思っていることが間違っていることもあるのです。

両者の言い分に耳を傾けそれぞれの分野における知識が身についていれば客観的に物事を判断することができ、一般のドライバーとプロのレーサーとがブレーキについて語った場合では違った意見が出て当然だということがわかります。

しかしながら一方の側面にしか注意が向いていなければかたよった見解しか受け入れられなくなってしまうのです。
無駄な筋肉が付くとかえってパフォーマンスが落ちてしまう

筋トレをすればするほど体が弱くなる?

間違ったパラダイムが引き起こす悲劇をもう一つ紹介させてください。

ウエイトによる筋力トレーニングを取り入れているスポーツ選手に気をつけてほしいことがあるからです。

筋持久力や瞬発力の向上、ケガの防止を目的にウエイトトレーニングを練習に取り入れるスポーツ選手は多いと思います。

それらの選手の多くは「筋力は筋肉の大きさに比例して強くなる」という理論に沿って筋肉を大きくするべく必死に練習に取り組みパワーアップを図るようになります。

しかしながらそうやってどんどん筋肉を大きくしていくと筋肉の付け方に問題が出てくることがあります。

例えば、体全体が太くなりすぎると慣性モーメントの効率を悪くしてしまうことが考えられます。すると身体を捻ることの多い競技などでは逆にパフォーマンスを落としてしまう原因にもなりかねません。(フィギュアスケートの選手が回転するとき手足を広げると回転スピードが遅くなるのをイメージしてみてください。慣性モーメントとは、回転運動をする時に軸の周りに起こる力のことです。)

また、手足の末端部に筋肉がつくと当然手足を持ち上げる動作が難しくなりロス動作を生む原因になってしまいます。(三角形の重心を考えたときある一点に重心が集中するとその一点は持ち上げるのが困難になります。)

さらに人によっては、体重自体が自分への付加になったり柔軟性が損なわれたりしてケガを誘発する危険性も高まります。

つまり練習をすればするほど下手くそになっていくという悲惨な状態に陥ってしまうケースが多々あるのです。

間違ったパラダイムや知識不足が多くの選手生命を終焉に向かわせているということを指導者ですら知らないことが多いのも事実です。

新しいものを発見して声を失う女性

常識とは知識と情愛と意志のバランスを高めた先に見えるもの

人間は自身の中にパラダイムを勝手に作りこんでしまいます。

このパラダイムが間違っていたら、まるで間違った地図を持って目的地を目指す旅人と同じように、粉骨砕身すればするほどどんどん迷子になってしまうのです。

もし、あなたの日常生活で納得のいかないことが起こったとしても一度冷静になって発想を転換させてみてください。

相手の立場にたって考えたり、許したり、認めたりすることができれば生活は激変することでしょう。

周りの人や環境を一気に変化させるのは簡単ではありません。

状況を変えたければまず自分を内側から変えることを考えてみてください。

心の壁(パラダイム)を取り払って素直な気持ちで状況判断を行えば今よりすっきりとした道筋が見えるようになるでしょう。

謙虚な気持ちを持ち続け、常識を磨いていきましょう。

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